2016年6月24日、ネルドリップの技術継承などを目的に、
<全日本ネルドリップコーヒー協会>を設立しました。

産経新聞で取り上げていただいた新聞記事です。
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最初に着手したのが、<①ネルドリップの制作>です。

東京を中心にコーヒー専門店では昔、当たり前に使われていた
「業務用ネルフィルター」ですが、実際に調査をしてみると
17年ぐらい前からほとんど作られていないとわかりました。
(一部のお店では自店消費分だけ製造されています)
そんな中「つちうらネル誕生」の話が生まれました。

土浦で設立した全日本ネルドリップコーヒー協会だから、
ここで作り出そう!という自然な流れでした。
土浦で作る、この町から生まれるコーヒーネルフィルター。
現時点(2018年8月)ネル布の選定から縫製の方法、
ステンレスの金具を加工出来る職人さんを探すなど、
いろいろな過程を経て着々と制作までの道筋が出来てきました。
この秋に製造までこぎつける予定です。

 

<②コーヒーセミナー>は協会のネル技術継承の根幹活動になります。
ネル抽出に特化したコーヒー抽出理論をわかりやすく皆さんで学んでいきましょう!
動画をぜひご覧ください。YouTube「ニコニコ珈琲」

 

コーヒーセミナー用テーブルを友人の
グラスランツ マルシェ オークさん」に作っていただきました。

テーブルの高さは90センチを直前で―4センチの86センチに修正し、
ハンドドリップにベストな高さへと変更をしました。

テーブル作成者グラスランツ マルシェ オークの加藤さんご夫妻。
加藤真有美さんにはつちうらネルの試作品作成にもご協力いただいております。
いつもありがとうございます。

全日本ネルドリップコーヒー協会主宰 松本 正

 

<③24節季焙煎法(にじゅうしせっき)>

コーヒーは海外で採れるもの。だから「西洋の飲み物」ですね。
24節季焙煎法は、海外から輸入されたコーヒー原料(生豆)が、
日本の季節・四季を通ると日本独特のコーヒーの旬の味を出すことに注目し、
24節季(72候)を使い、長い月日をかけて編み出した独特の焙煎方法です。
この焙煎法から生み出されるコーヒーは、
「うたを詠むように日本の四季(季節)を珈琲の旬で表現します。」
一度飲んだら忘れられない「コーヒーの味・おいしさ」
ぜひ全国の珈琲ファンの方々に飲んでいただきたいと思います。
24節季焙煎法から誕生する和洋色のコーヒーの薫りは、
日本の移り変わる四季折々の風景、懐かしい故郷の風景などの
郷愁感を呼び起こしてくれるかもしれません。
それは日本人が忘れかけていた四季折々を感じる感性を呼び起こす
きっかけになるかもしれません。
コーヒーの奥深くの味を再現し余すところなく絞り出す「ネルドリップ抽出法」。
全日本ネルドリップコーヒー協会は、ネルドリップはコーヒーにおける
日本の文化である、と位置づけています。
これまでのコーヒー名人が作り上げてきたネルドリップの文化を
日本の文化として継承し、さらなる新しいコーヒー文化へと
進化させていければと考えております。
全日本ネルドリップコーヒー協会 松本 正